こんにちは、ミルです。
インド料理で欠かせないと言われる胡椒。
胡椒は世界中で使われている、最もポピュラーなスパイスです。
コショウには 白コショウ、黒コショウ、ピンクペッパー、グリーンペッパー、レインボーペッパーなどがあります。
あなたは胡椒の色の違いや使い方をご存知ですか?
魚や肉、それ以外の料理で、使い方を分けた方が良いの?
とか…
辛さや風味は、それぞれで違うんだろうか?
など…
胡椒の種類ごとに味や風味を引き立てる使い分けが出来ないと…
「せっかくの料理が不味くなるのでは?」と不安になったりしませんか?
今回は「色々な色の胡椒」に対する疑問を解決します!
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Contents
胡椒の種類、違いや使い方、辛さや風味を比較すると?
コショウは「色の違い」イコール「品種の違い」ではありません。
同一種類での収穫時期や、乾燥の課程、外皮を剥いたり剥かなかったりで、それぞれ違う色の胡椒が出来上がります。
ここでは5色の胡椒(白・黒・ピンク・グリーン・レインボー)の特徴や使い方を、それぞれご紹介しながら色ごとの違いを比較していきます。
白胡椒の特徴や使い方、辛さや風味は?
白胡椒 は、一般的に ホワイトペッパー と呼ばれているものです。
- 胡椒が「赤く完熟」してから収穫します。
- 収穫後に乾燥させます。
- 水に漬けて外皮を柔らかくして、皮を剥きます。
白胡椒は、黒コショウほど辛くなく、穏やかな香りがします。
ミルで挽いたものと、パウダーでは風味や辛味に差が有ります。
白胡椒に合う料理と使い方は?
白胡椒は、黒コショウより風味が弱く、魚料理と良く合います。
好みもありますが…
特に料理の色を壊したくない場合に使われます。
例えば・・・
- ホワイトソースを使った料理
ホワイトシチュー
グラタン
- ポタージュのような白系統のスープ
- 魚料理
これらの白い系統の料理に使われ、一般的にはホールよりもパウダーが好まれます。
黒胡椒の特徴や使い方、辛さや風味は?
黒胡椒 は、一般的に ブラックペッパー と呼ばれているものです。
- 完全に熟す前のコショウの実を収穫します。
- 長時間かけて乾燥させます。
この過程を経て、色が黒くなります。
ブラックペッパーは、ホワイトペッパーに比べて辛味が強く、独特の風味があります。
世界中で使われ、特に肉料理(牛、豚)との相性が好まれます。
黒コショウに合う料理と使い方は?
黒胡椒は、風味が豊かで辛味も有ります。
肉料理や、カレー、トマト系の料理など…
少し強い味の料理に使われます。
- カレーをはじめとしたインド料理
- ステーキなどの肉料理
- トマト系のシチューやパスタソース
- ピクルスの薬味
素材の味や風味に負けないワイルドな風味のコショウです。
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ピンクペッパーの特徴や使い方、辛さや風味は?
彩りの綺麗なピンクペッパーは、使い方を覚えると食卓が華やかになります!
- 赤色に完熟してから収穫します。
(ピンクペッパーはこの完熟の赤が特徴です。) - 外皮をはがさずにそのまま使用します。
(外皮を剥くと ホワイトペッパー になります。)
ピンクペッパーは、辛味が少なくマイルドな風味がします。
ピンクペッパーは、加熱すると色が落ちてしまいます。
料理の途中に入れずに、盛り付けの最後 に使うのがオススメです!
ピンクと言うよりは赤に近いですが…
赤胡椒(レッドペッパー)とは、言いません。
ピンクペッパーとレッドペッパーは、全く違うものです。
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ピンクペッパーに合う料理と使い方は?
辛味や香りが強くないピンクペッパーは?
主に「彩りを添える(トッピング)」為に使います。
- 肉料理の飾り(トッピング)
- カルパッチョ、サラダ、マリネのトッピング
- ピクルスや、ゼリー寄せ
見た目も綺麗で華やかになります。
グリーンペッパーの特徴や使い方、辛さや風味は?
グリーンペッパーは、普段あまり見かける事が少ない胡椒です。
- 完熟前に収穫します
- 塩漬けにする
もしくは…
- 短期間で乾燥させる
爽やかで風味の良い辛みがあり、肉魚どちらの料理にも合わせる事が出来ます。
グリーンペッパーが合う料理と使い方は?
- マリネ
- ステーキソース
- ドレッシング
- サラダやサンドイッチ
- タイ料理
- カンボジア料理
爽やかで柑橘系との相性も抜群です!
タイ料理やカンボジア料理では?
スパイスとしてでなく、実をそのまま食材として炒めた料理も有ります。
グリーンペッパーとケッパー(ケイパー)の違いは?
グリーンペッパーは、一見ケッパー(ケイパー)に良く似ていますが、違うものです。
ケッパー(ケイパー)は、サーモンマリネやカルパッチョなどに使われる事が多く、あなたも食べた事が有ると思います。
ケッパーの属性
- アブラナ目 > フウチョウボク科 > フウチョウボク属 > トゲフウチョウボク
グリーンペッパー(胡椒)の属性
- コショウ目 > コショウ科 > コショウ属 > コショウ
このように、種類が違うスパイスですので、ケッパーは胡椒としては使用されません。
レインボーペッパーの特徴や使い方、辛さや風味は?
レインボーペッパーは色とりどりの胡椒が使われています。
果たして中身は何が使われているのでしょうか…
- 黒胡椒
- 白胡椒
- ピンクペッパー
- グリーンペッパー
レインボーペッパーは「4種類の胡椒」が配合されたミックスペッパーです。
普段「レインボーペッパー」を使われたことが有る方はお分かりだと思いますが…
特徴としては、それぞれの良い点が万遍なく現れます。
- 黒胡椒の特徴は、香りが少ないが、辛みが強い。
- 白胡椒の特徴は、香りが豊かで辛味が少ない。
- ピンクペッパーの特徴は、香りも辛味もマイルドで、色が綺麗。
ただし、熱に弱いので加熱すると色が無くなる。 - グリーンペッパーの特徴は、切れのいい香りで辛みは少ない
これが「レインボーペッパーはオールマイティーに使える胡椒」と言われる所以です。
レインボーペッパーに合う料理と使い方は?
- パスタ(オイリーやクリーム)
- 肉料理(鶏や豚)
- 卵料理(オムレツなどのトッピング)
- チャーハン
オールマイティーですね^^
和洋中、何れにも合います。
ちなみに我が家では、輸入食材店の「カルディー」で購入しています。
カルディーでは、「ミックスペッパー」として販売されています。
「カルディー」ミックスペッパーの内容は?
- ブラックペッパー
- ホワイトペッパー
- ピンクペッパー
- グリーンペッパー
原産地は南アフリカで、保存は直射日光や高温多湿を避け常温で保存と、なっています。
気になる方はチェックしてみて下さいね^^
テーブルコショウって白胡椒?
余談ですが、ラーメン屋さんや定食屋さんでよく見かける「テーブルコショー」
日本では、昭和時代からお馴染みの「定番スパイス」です。
「これって白胡椒なんだろうか?」と、以前から疑問でしたが…
このテーブルコショウは、白胡椒と黒胡椒をブレンドしたものでした。
とは、言いませんw
このコショーは日本企業が独自開発したものです。
白胡椒と黒胡椒の配合率などは企業秘なんだそうです…
まとめ
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今回の胡椒のように、似ているスパイスを比較しています。
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如何でしたでしょうか?
胡椒の原産地はインド南西マラバール地方、熱帯地方の特産物です。
現在ではインドネシア・マレーシア・ベトナム・スリランカ・ブラジル・カンボジアなどでも栽培されています。
現在では容易に手に入る胡椒ですが、中世ヨーロッパでの胡椒は大変貴重なものして扱われ、金と同等の扱いが有った時代もあったと言います。
それでは今回は少し長くなりましたので、内容を整理してみます。
- 黒コショウ
辛味が強く
香りが少ないが風味が強い
完熟前に収穫
長時間熟成させたもの
- 白こしょう
辛味が弱い
香り豊かでマイルド
完熟後に収穫して乾燥させる
水に漬けて外皮を柔らかくして剥いたもの
- ピンクペッパー
熱に弱い
辛味や香りが軽い
完熟後に収穫して外皮を剥いていないもの
- グリーンペッパー
完熟前に収穫
塩漬けにする
短期間で乾燥したもの
- レインボーペッパー
白、黒、グリーン、ピンク
4種類の胡椒をブレンド
オールマイティーに使える
最低限これだけでも覚えておけば便利です!
合わせる料理に付いては、これまでの本文を参考にしてください。
上手に使い分けして、楽しい食卓にしましょう^^b
ありがとうございました。
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